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交通事故の判例(慰謝料の増額事由、母親・配偶者)

交通事故の判例を「民事交通事故訴訟 損害賠償額算定基準2010上巻」より抜粋して紹介します。

◆慰謝料の増額事由
 イ 母親、配偶者
  ○有職(公務員)主婦(30歳)につき、横断歩道上の歩行中の事故で、事故後帝王切開により分
   娩した後、死亡したことを勘案し、夫1500万円、子2人各750万円、父母各100万円、
   合計3200万円を認めた。
  (事故日平成1年7月19日 横浜地裁判決平成4年1月30日 自動車保険ジャーナル980・
   2)

  ○被害者(女・66歳)につき、交渉段階で損保担当者が被害者の過失割合30%を主張したこ
   と、本訴で被告が被害者40%の過失相殺を主張したことが過度の過失相殺の主張であり、相当
   な権利主張の範囲を著しく逸脱するものとして、慰謝料算定の一事由として考慮し、2400万
   円を認めた。裁判所は加害者の過失100%を認定。
  (事故日平成8年10月1日 神戸地裁判決平成10年6月4日 判例時報1678・111)

  ○有職主婦(女・62歳)につき、極めて悪質な運転態度(飲酒、制限速度を相当上回る)で一家
   の精神的支柱を死亡させたとして2700万円を認めた。
  (事故日平成11年1月18日 津地裁熊野支部判決平成12年12月26日 判例時報
   1763・206)

  ○主婦兼アルバイト(女・43歳)につき、加害者が多量に飲酒し正常な運転が困難な状態で加害
   者両を走行させ、仮眠状態に陥って本件事故を引き起こした悪質さ、運転動機の身勝手さ、3人
   の子の成長を見届けることなく生命を奪われた被害者の無念さ等から、本人分2700万円、夫
   200万円、子3人各100万円、合計3200万円を認めた。
  (事故日平成14年12月9日 東京地裁判決平成18年10月26日交通事故民事裁判例集
   39・5・1492)

  ○主婦(女・35歳)につき、若年の娘3名を残して突然この世を去らなければならなかった無念
   さ、電柱で頭部を強打してほぼ即死状態であったことから察せられる肉体的苦痛の大きさ、加害
   者が酒酔い運転をしていた上、制限速度(時速40㎞)を大幅に超える速度(時速78㎞)で走
   行していたこと等から、本人分2400万円、夫及び子3人各100万円、合計2800万円を
   認めた。

  (事故日平成19年4月12日 大阪地裁判決平成20年5月29日交通事故民事裁判例集41・
   3・658)


 

柴田祥弘(シバタヨシヒロ)

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